力のコントロール

こんにちは。歯科衛生士　大石です。
今日は歯ぎしり、くいしばりについて、私の体験をお話したいと思います。
私は２０代のころからマウスピースをしています。当時の勤務先の院長が私の口腔内を診て、したほうが良いと作成してくれました。就寝時のくいしばりがかなり強く、ソフトタイプのマウスピースは早い段階で穴が開き、何度も交換しました。ここ数年はハードタイプを使用していますが、それでも昨年、健全な歯が、なんと2本も抜髄という、神経を取る処置となってしまいました。

はじめは「しみる」から始まり、歯と歯茎の境目をセメントで被い様子を見ることに。それでもしみるのは治まらず、神経が生きたまま全体を覆う仮のかぶせ物に。でも変わらない症状に、やむなく神経を抜くという処置に。こんな激痛二度と御免、というほど痛くて痛くて、泣きました。しかも左下２本、いっぺんに。自分に、どんだけ強い力でくいしっばってるんじゃ～っ、といいたくなります。寝ているときのくいしばりや噛みしめは無意識なので自分でのコントロールは難しいものがあります。マウスピースで歯が折れたり、割れたりを予防することはできますが、力を入れないというのはなかなかです。私の場合、日中も気が付いたらグーって力がはいっていて、あ、いけないいけないと慌てて意識するのですが。おかげで顎も時々重～くなります。

そんなこんなで、とにかく予防。寝ている間はマウスピースで、それ以外は意識するよりほかありません。付箋に、奥歯を噛まない、食いしばり注意、などのキーワードを書いて家の壁などに貼り、目にするだけで意識するという方法があります。それを私なりにアレンジし、家では、ファン歴およそ40年弱のミュージシャンのカード(ファンなら知っているグッズのお菓子に入っているもの)を玄関から廊下、リビングなど壁やドアにたくさん貼り付けて、しかもご本人達が言いそうなポジティブな言葉を想像して書いて、ドアを開ける度、廊下を通る度、それを見て癒されています。不思議ですよね、自然と笑顔になり、穏やかな気持ちになるのです。そうすると力が抜け、リラックスした状態に。さすがに診療室にそれを貼るわけにはいかないので、意識するのみ。噛みしめない噛みしめない、と自己暗示です。

うだうだ長くなりましたが、予防は自分なりにできることはできるように、ということです。

２０２２年１月２８日

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